0778-23-0220
TOPへ

睡眠時無呼吸症候群

こんな症状はありませんか?

  • 日中、たびたび強い眠気におそわれる
  • 会議中、試験中、運転中などに居眠りをしてしまう
  • しそうになる・夜中に何度も目が覚める
  • 夜中に息苦しさで目が覚める
  • 睡眠時間は足りているはずなのに、疲れが取れない
  • 寝起きが良くない、頭痛がする
  • 睡眠中の呼吸の停止、いびきを指摘された

睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびきをかく病気」ではありません。
夜中の無呼吸によって身体が酸欠状態になることから、放置していると狭心症や心筋梗塞、高血圧、脳卒中などのリスクが高くなると言われています。
また、日中の強い眠気は、仕事や勉強、運動のパフォーマンス低下、運転中の事故などにつながりかねません。
上記のような症状がある場合には、お早めに当院にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に気道が狭くなることで、繰り返し無呼吸状態になってしまう病気です。気道が狭くなることで、無呼吸とともにいびきも見られます。
医学的な無呼吸とは、10秒以上の無呼吸状態を指し、これを7時間睡眠の中で30回以上、あるいは1時間あたりに5回以上認めた時に、睡眠時無呼吸症候群と診断します。
無呼吸・いびきはご自身ではなかなか気づけません。特に一人暮らしの方、お一人で寝ている方は、起床時の頭痛、日中の強い眠気、慢性的な疲労などをきっかけとして睡眠時無呼吸症候群が見つかることが多くなります。
放置していると、高血圧や心筋梗塞・脳卒中のリスク上昇、仕事・勉強・運動のパフォーマンス低下、交通事故のリスク上昇を招く病気です。ご自身で気になる、あるいはご家族に指摘された時には、お早めにご相談ください。
なお睡眠時無呼吸症候群は英語では「Sleep Apnea Syndrome」となるため、その頭文字をとって「SAS(サス)」と呼ぶこともあります。

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群は大きく2種類に分けられ、それぞれ原因が異なります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群のほとんどを、この閉塞性睡眠時無呼吸症候群が占めます。
主な原因は、肥満です。のどまわりの脂肪によって、気道が狭くなるのです。
その他、顎の小ささ、舌の根元の落ち込み、アデノイド・扁桃肥大なども原因となります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群

心不全、心房細動、脳卒中、腎不全などによって脳の呼吸中枢に異常をきたし、呼吸をするという指令が正しく出されないことで発症します。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査

ESS(Epworth sleepness scale)

以下の8項目について、日中の眠気を評価します。

  ほとんど
眠らない
たまに
眠る
しばしば
眠る
ほとんど
眠る
座って読書をする時 0 1 2

3

TVを観ている時 0 1 2 3
公共の場で座って何もしていない時 0 1 2 3
1時間車に乗っている時 0 1 2 3
午後、横になった時 0 1 2 3
座って人と話す時 0 1 2 3
昼食後、静かに座っている時 0 1 2 3
運転中、信号や渋滞で車が数分止まった時 0 1 2 3

合計スコアから、以下のように判定します。

正常…10点以下
軽症…11~13点
中等症…13~16点

重症…17点以上

簡易検査


装置を自宅に持ち込んで行う検査です。
手の指、鼻の下にセンサーを取り付けた状態で、あとは普段通りに寝るだけです。
いびき、呼吸の状態を調べ、睡眠時無呼吸症候群の可能性を調べます。
簡易検査で診断できなかった場合には、終夜睡眠ポリグラフ検査を行います。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

センサーを増やし、いびき、呼吸の状態に加え、血中酸素飽和度、胸部・腹部の換気運動、脳波、心電図などを詳しく調べることができます。
以前は入院が必要な検査でしたが、現在は簡易検査と同様、装置を自宅に持ち込んで受けることができます。

睡眠時無呼吸症候群の治療

マウスピース治療

軽度の方は、特殊な構造をしたマウスピースを装着することで気道を確保し、無呼吸の改善・解消を図ります。
マウスピースは、歯科で型取りをして作ります。

CPAP療法

中等度以上の方は、CPAP療法の適応となります。
鼻に取り付けたマスクから、呼吸に合わせて装置から空気を送り込むことで、気圧によって気道を確保します。
近年、CPAPの装置は、出張・旅行などにも持っていけるほど小型化しています。