下痢が続く、水下痢などで
お悩みではありませんか?
お腹の不調、下痢や便秘の原因が何らかの病気の症状と考える方はあまりいらっしゃいません。下痢になっても、冷たい飲み物や食べ物の食べ過ぎ、疲れのせいと考えてしまうでしょう。
本当に冷たい飲食物や水分、ストレスなどで下痢になる場合もあるので間違いではありませんが、腸が病気を発症してその症状で下痢になっている場合もあるので放置するのは危険です。なかなか下痢が治まらない、便に血が付着している、便秘と下痢を繰り返すといった症状があれば、早めに病院で診察を受けましょう。
下痢をしやすい人は体質だと考えて放置してしまう場合が多い傾向にあります。しかし、体に何かトラブルが生じているから下痢が続くのかもしれません。
下痢の症状でお悩みの方は、放置しないで早めに当院を受診することをお勧めいたします。
また、下記のような症状がある方も一度当院にご相談ください。
- 今まで感じたことがないくらいひどい下痢に襲われている
- 便に血液が付着している
- 下痢に吐き気や嘔吐が伴っている
- 排便してもお腹が痛い
- 下痢が段々ひどくなっている
- のどが異常に乾く、尿の量が少ないといった脱水症状が出ている
- 同じ食事を食べた人も下痢をしている
- 下痢に発熱が伴っている
下痢の原因
「急性下痢」の場合は短い期間で症状が治まり、「慢性下痢」の場合は1ヶ月以上下痢が続き、それぞれ違った原因があります。
急性下痢
主な急性下痢の原因は、細菌やウイルスに感染したことによる胃腸炎が挙げられます。
慢性下痢
慢性下痢の原因で多いのは、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患のクローン病、潰瘍性大腸炎です。また、消化不良、ストレス、抗生剤などのお薬の副作用、食あたりなども原因となる場合があります。ただし、大腸がんの症状にも長く続く下痢があるため、そのうち治まるだろうと考えて我慢するのではなく、早めに病院で診てもらいましょう。
下痢の場合に考えられる病気
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎はノロウイルスへの感染が主な原因です。感染するとひどい下痢と嘔吐に襲われるため、吐き気止めや下痢止めなどで症状を抑えようとする方が多いです。ただし、お薬の服用によって症状が長引いてしまう場合もありますので、自分の考えでお薬を服用する前に病院で診察を受けましょう。
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
潰瘍性大腸炎の症状は、下痢や血便があります。また、排便してもスッキリしない残便感や軽度の発熱が起こる場合もあります。症状が進むと大腸がんを発症するリスクが高まるので、大腸カメラ検査を定期的に受けることが大切です。
虚血性腸炎
大腸への栄養を送るための血流が低下して大腸の粘膜に障害が発生し、粘膜に潰瘍やただれができるのが虚血性大腸炎です。虚血性大腸炎で多い3つの症状が、下痢、血便、左側の腹部から下腹部にかけての痛みです。
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群は、3ヶ月以上にわたって便通異常(お腹の張りなど)が継続すると発症している可能性が高いです。過度なストレスが原因とも言われ、発症すると下痢と便秘を繰り返す傾向があります。
慢性膵炎
慢性膵炎が進むにつれ、痛みに加えて下痢や体重減少が起こります。
また、膵臓の働きが悪くなって消化酵素の量が減少し、脂肪分を消化しにくくなることで脂肪便と呼ばれる白い液状の便が排泄されることがあります。
下痢の場合の検査・診断
下痢の原因は体質やストレスのせいと考え、病院に行かないでそのまま放置する方が多くいらっしゃいます。ただし、これまでお話したようにただの下痢ではなく、何らかの病気や症状の可能性も否定できません。血便、下痢、便秘は体にトラブルが発生したことを知らせるサインでもありますので、自己判断で様子を見ないで早めに病院で大腸を詳しく検査してもらう必要があります。また、便潜血検査で引っ掛からなかった場合に、「大腸からの出血がない=大腸がんのリスクは低い」というわけではありませんので、大腸カメラ検査を受けて大腸に病気がないか検査することが大切です。
下痢を早く治すには?
当院で行う治療方法
急性下痢で最も多い原因はウイルスや細菌感染の胃腸炎です。整腸剤や抗生物質などを状態に合わせて使用し治療していきます。慢性下痢では、原因を特定するために大腸カメラ検査などを行い、正しい治療に繋げていきます。原因不明であれば、過敏性腸症候群の疑いがありますので、ストレスへの対処や生活習慣の見直しを行って症状の改善を目指していきます。
下痢になったときの食事
急性下痢で最も多い原因はウイルスや細菌感染の胃腸炎です。整腸剤や抗生物質などを状態に合わせて使用し治療していきます。慢性下痢では、原因を特定するために大腸カメラ検査などを行い、正しい治療に繋げていきます。原因不明であれば、過敏性腸症候群の疑いがありますので、ストレスへの対処や生活習慣の見直しを行って症状の改善を目指していきます。
消化しやすい食材や調理の仕方を工夫する
お腹の不調が続く場合、消化しやすい食材を選び、胃腸に優しい食事内容にすることが大切です。消化菅に負担がかかるのは脂が多い食べ物や食物繊維が挙げられます。脂が多い食べ物はなるべく控えて、食物繊維が少ない食材を柔らかく煮込み、消化しやすいように調理しましょう。煮込みうどん、湯豆腐、卵がゆ、ひきわり納豆、煮浸しなどがお勧めです。
胃酸が多く分泌される食品は控える
胃酸の分泌が多くなる刺激が強いものや嗜好品などの食べ過ぎは、胃腸の不調に繋がります。胃腸の負担を軽減するには、お酒、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、酸っぱいもの、塩分が多い漬物など、甘いもの、香辛料が多く使われている食品を避けることが必要です。
このような便秘症状で
お悩みではありませんか?
排便が毎日ないと便秘と勘違いされている方も少なくありません。しかし、人によって排便の回数は違いがあり、2~3日くらいに1回の排便でもお腹の張りや便が残っている感じがなければ、スムーズに排便できています。
一方、排便を毎日しているにも関わらずスッキリしない、お腹が張って苦しい、なかなか便が出ない方は、便秘であると言えます。特に便秘に定義は定められていませんので、お腹の不調や便通に満足できていない、排便が上手くいかない方は一度当院にご相談ください。
また下記のような症状がある方も早めに当院を受診ください。
- 排便するために下剤を使用している
- 便が硬くてなかなか出ない、痛みがある
- 排便してもお腹がスッキリしない、便が残っている感じがある
- 排便に時間がかかる、少しの便しか排便されない
便秘で危険な症状
具体的には、突然、便秘になった、便が細くなった、お腹にしこりがある、便に血や粘液が混ざる、重度な便秘で何をしても改善しない、激しいお腹の痛みがある、嘔吐がある、発熱がある等です。
また、便秘と下痢を繰り返すといった症状も見られます。
いずれも、疾患を原因として起こる可能性もあるため、おかしいなと感じたらお早めに当院にご相談ください。
便秘の原因
便秘は「機能性便秘」と「器質性便秘」に大別されます。それぞれの原因をご紹介します。
機能性便秘
下記の3種類に機能性便秘は分類されます。
直腸性便秘
通常、便意は便が直腸に送られることで感じますが、便意の我慢、痔や加齢で便が直腸に留まってしまうと、便意を感じることができずに便秘を発症します。
痙攣性便秘
生活リズムの乱れや過度なストレスは自律神経のバランスが崩れる原因となります。その結果、腸管が硬くなり便が少ししか出なかったり、コロコロした便が排便されたりします。その他にも、腹痛、お腹の張り、残便感といった症状を感じることもあります。
弛緩性便秘
腸の蠕動運動が鈍ると弛緩性便秘が起こります。原因は食物繊維、筋肉、運動、水分などの不足、過度なダイエットなどが挙げられます。腸の中に便が長く留まるので便が硬くなり、上手く排便されなくなります。
器質性便秘
腸管の癒着、大腸がん、腸閉塞などで便の通り道が狭くなると器質性便秘になります。病院に行かないで自分で下剤を飲んだ場合、腸管穿孔になる恐れがあるので注意が必要です。
便秘の検査
お腹の症状やどんな排便か、持病、既往歴などをお聞きします。その後、腹部レントゲン検査や腹部の聴診、触診で確認していきます。状態に合わせて大腸カメラ検査や血液検査を行います。大腸カメラ検査を行うことで、目で直接大腸粘膜を確認できるため、潰瘍や炎症、閉塞や狭窄を発見するのに役立ちます。怪しい病変があればその組織を採取して、病理組織検査で詳しく調べることもできます。
便秘を解消するには?
当院で行う治療方法
病気が見つかった場合、病気に対しての治療を優先します。病気が発見されなかったときは、便秘の症状を解消するために下記のような方法を行います。
生活習慣の見直し
食事内容の改善のため、食物繊維や水分をこまめに摂ることが必要です。
また、毎日規則正しい時間にトイレに行く習慣を身に付ける、便意は見逃さないですぐトイレに行くといった排便のアドバイスを行って、排便が上手くいくように一緒に対策を考えます。さらに、規則正しい生活リズムを心がける、ストレスを溜めないようにすることで自律神経のバランスが整えられて腸の働きも良くなります。
薬物療法
下剤を中心に服用して頂きます。下剤といっても色々な種類があるので、服用する方の健康状態や生活習慣に合わせて適切なものを選択します。その他に、漢方薬や便の水分量を調整するお薬を処方する場合もあります。
便秘になったときの食べ物
食物繊維は消化されずにそのまま排泄されます。また、体に要らないものを吸着して体の外へ排泄する、脂肪や糖の吸収を緩やかにして食後に血糖値が急に上がるのを防ぐ効果を得られます。
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類に分けられます。野菜や玄米に多い不溶性食物繊維を積極的に摂取することで、便の量は増加します。ただし、便が硬くなって便秘がひどくなることもあるので注意が必要です。水溶性食物繊維はアボカド、おくら、ごぼう、わかめ、きのこ、納豆に含まれており、不溶性と同じように便の量は増えますが、便が硬くなることはありません。どちらか一方の食物繊維を多く摂るのではなく、偏りなく摂ることを意識することが大切です。
下痢と便秘を繰り返ししている場合も当院までご相談ください
下痢と便秘を何度も繰り返す症状でお悩みの方は少なくないでしょう。当院にもそのような症状を訴える患者様は多く来院されます。
腸内の環境が悪くなることで、下痢や便秘を繰り返してしまいます。大抵の場合は、短い時間で症状は治まり、段々良くなりますが、下痢と便秘を長い時間何度も繰り返している方は、病気やアレルギーといった異常を体が知らせているのかもしれません。便秘しやすい、下痢になりやすい体質だからといって放置したままにしないで病院で診察を受けましょう。
これまでは便通に異常がなかったのに最近下痢や便秘になった方は、体から異常を知らせるサインなのかもしれませんので、早めに病院を受診することをお勧めいたします。